上海の路線バス(2016)

上海も夕方の道路は慢性的な渋滞です。

路線バスも運転士たちの熱意溢れる様々な工夫で、

人民たちの貴重な余暇時間を資本主義経済の悪しき弊害から守ります。

空いている道路を活用した、左折専用レーンからの渋滞車列ぶっこ抜き。

たぶんそれは反対車線の左折レーン、中央分離帯を超えた車線を使った華麗なる逆走。

・・・などはそれが渋滞時の服務マニュアルであるかのような迷いの無いハンドルさばき。

運転士がノッている時には

地元の利を最大限に活かした臨機応変かつ機敏な経路変更。

経路変更によるバス停の不通過は、なんとなくそれっぽいところで降ろしてくれるという熱烈服務。

そして今日はついに買い物で賑わう大型スーパー敷地内を走行。

道路沿いの敷地内なのでバス停はちょうど裏側で降ろしてくれます。気が利くね。

その後運転士は終点間際で車内に掲示している氏名札を片手でヒョイと取り外し、

あとは車庫に帰って退勤するだけモード。

渋滞なんかにはまってられるか。ちゃっちゃと終わらせて帰りたい。わかる。

モラルやルール、世間だクレーマーだで

がんじがらめの日本人から見ると、とても気持ちの良いものです。

がんばれ上海公交巴士集団。